弊社は港湾工事がメインの会社であり、特に大阪支店管内では大阪港・神戸港をはじめ、その他の地域でも港湾や河川の浚渫工事等が稼動しています。
2020年4月からこれまで数現場工事を行っておりますが、今回MET-EYEを使用している現場は一級河川である兵庫県の加古川で行っている浚渫工事です。
上流から堆積する砂を掘削して川の断面を確保して掘った土は移動して揚土していく作業がメインの現場です。本現場以外に、神戸港や大阪港等の複数現場でもMET-EYEを活用しています。
MET-EYEを採用した経緯としては、大阪支店では関西圏だけでなく、四国や日本海方面や山陰方面などの遠方の現場も管轄しています。
遠方のため、現場まで施工検討会や安全パトロールに赴く機会が少なかったのですが、MET-EYEを活用することで遠隔でその作業を行うことができるということに着目しました。
また、国土交通省中部地方整備局でも積極的に遠隔臨場の計画を行っているという情報も入手しておりましたので、弊社でも遠隔臨場を先取りしたいという意思がありました。
やはり大阪から高知などへの移動は遠いので時間がかかりますので…(笑)
MET-EYEのような現場の人間と同じ目線で遠隔から確認できる製品は、生産性の向上にもつながるため、今回導入に至りました。
今まではやはり現地に赴く必要があったので、長距離の移動という拘束時間はもったいないと困っていました。
やはり遠隔臨場による移動時間等の効率化の部分が大きいですが、現場職員と現地状況をリアルタイムに確認して情報の共有ができるということ、また今年に関しましては新型コロナウイルス感染対策として、三密回避における部分でも活用していますね。
MET-EYEの電源さえ入れておけば社内のパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも遠隔臨場が可能なので、管理者がどこにいても確認ができるというのは大きいですね。
また、現場職員と同じ目線で映像の確認ができるので、管理者から指示を送って現場職員が普段のパトロールでは確認していなかった部分の確認作業も行えます。
いろんな人間の視点で多角的に物事を確認する事ができるので、関わっている人間の能力も養われていると実感しています。
私自身はもともと三現主義(現地・現物・現実)の重要性をモットーに現地確認を実施していますが、実際にMET-EYEを使ってみたところ、地理的な環境面の問題や新型コロナウイルスの影響で人が集まることを避けなければいけない現在の状況で、現地確認が行えるというのは高く評価できます。
またあってはならないことですが、トラブルが起きた際に遠隔での現場確認や対応等も遠隔で行えるのではないかと考えています。
活用方法はさらに広がっていくことが考えられますので、今後に期待しています。
・「本体やバッテリーが大きいので小型化してほしい。」
・「機器本体の堅牢度を高めて欲しい」
・「ヘッドフォンタイプはヘルメットと連動して動いてストレスがあるのでイヤフォン型に変更してほしい」
・「スイッチを押さなくても通話できるようにしてほしい。現場移動中のスイッチ操作は省略したい」
通信関係を得意とされている企業なので、やはり今後注目の5Gを活用したどんなサービスが展開されていくのか期待しています。
お使いいただいた製品
MET-EYE(メットアイ)
遠隔臨場にも使える、4GLTE通信モジュール内蔵のヘルメット装着型ウェアラブルカメラです。すぐに利用できる簡単な操作と軽量設計で、ストレスなくご利用いただけます。