遠隔臨場システム「Gリポート®」

NETIS技術名称:現場検査特化型 遠隔臨場システム「Gリポート」
遠隔臨場に特化したモバイルコミュニケーションツールです。
対象にフォーカスして検査することに適したハンディ型基本パッケージに加えて、両手が自由に使えるウェアラブルカメラ (オプション)の利用により、1台のデバイスで2つの撮影スタイルに対応することが可能です。
国土交通省「建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)」(令和4年3月)に準拠しながら、スムーズな映像とクリアな音声で現場と隔地の円滑な相互コミュニケーションを実現します。

本製品は株式会社中山組との共同開発製品です。

製品概要

建設現場で人手不足が課題となっている昨今、各現場へ足を運び作業内容の確認・指示する従来の臨場は、ウェアラブルカメラを使った遠隔臨場へと変わりつつあります。
当社のGリポートは、Android スマートフォン、3軸ジンバル、ワイヤレスヘッドセットで構成され、スムーズな映像とクリアな音声で遠隔臨場を強力にサポートします。ライブストリーミングと同時に動画がクラウド上に保存され、PC、スマートフォン、タブレット等のブラウザから、任意の日時を指定した動画の閲覧やダウンロードが可能です。
さらに、外付けウェアラブルカメラを接続することにより、ハンズフリーでのご利用も可能です。

1台のデバイスで2つの撮影スタイルに対応することが可能

基本パッケージのハンディ型タイプに加え、外付けUSBカメラの接続(オプション)により、ウェアラブルでもご利用できます。

【ハンディでの利用】
スケールの目盛りの確認といった近接撮影時などに最適です。安全な体勢でカメラを近づけることができ、検査員側と円滑なコミュニケーションが図れます。
【ウェアラブルカメラでの利用】
足元が不安定な災害発生現場や急斜面、高所など、手元作業を必要とする場面で最適です。両手を使いながら安全に検査業務を行うことができます。

ウェアラブルカメラのより詳しい情報については、エコモットブログ「Gリポートがアップデートでさらに進化。現場の声にお応えしハンズフリー臨場が可能に!」をご覧ください。

「組織管理者アカウント」により多岐にわたる遠隔臨場をまとめて管理

「組織管理者アカウント」にて全社現場を一括で管理することが可能です。多岐にわたる大規模な遠隔臨場でも一元管理ができ、よりスムーズな進捗確認が行えます。

【組織管理者アカウント】
管理者用のアカウントになります。さまざまな権限を持つことができます。
・全アカウントデータへのアクセスが可能かつ各端末の遠隔臨場に参加可能です。
・管理者自身で「現場アカウント」の作成が可能です。
・「現場アカウント」に紐付く端末の変更が可能です。

【現場アカウント】
割り当てられた端末に限定された遠隔臨場と、その現場で記録されたデータのみへのアクセスが可能です。

■2段階認証機能
「組織管理者アカウント」では2段階認証機能が搭載されております。これにより、ID・パスワード流出時の不正ログインを抑止し、お客様のセキュリティ確保に寄与します。
なお、2段階認証機能の有効/無効についてはお客様にて選択可能です。

NETISで唯一6項目の基準をクリアした遠隔臨場ツール

従来技術との比較において、全ての項目(6項目)で活用効果(向上)が認められました。これは、R5.1現在「遠隔臨場ツール」としてNETIS登録されている技術(自社調べ:本技術を含む8技術)の中でも唯一であり、利用者にとって非常に有益な技術であることが裏付けられました。
※本技術を除く7技術について、従来技術との比較項目のうち、活用効果が認められた項目数は平均約2.4です。

従来技術との比較6項目全てで「従来技術より優れる」評価を獲得

遠隔臨場システム「Gリポート」 活用効果評価結果より(国土交通省公表資料抜粋)
2024年3月に公表された国土交通省地方整備局による評価会議での評価結果より、Gリポートは遠隔臨場システムとしては唯一、従来技術との比較6項目全てで、「従来技術より優れる」評価を獲得しました。
国土交通省が実施した「利用者向けの活用効果調査」で高評価を得たことが背景にあり、「今後も活用したい」利用者の割合が類似製品に比べ最多でした。

活用シーン

一例として以下のような確認・検査に向いています。
・材料の確認
・出来形の確認
・寸法(高さ、長さ、幅、厚さ、数、色、サイズなど)の確認
・外観・雰囲気の確認

お客様事例:兵庫県まちづくり技術センター様

(公財)兵庫県まちづくり技術センター様では、効率的な工事監理業務の遂行や緊急時における迅速な対応を実現するため、兵庫県および県内市町発注工事の監理業務において、Gリポートを複数の工事請負業者に対し無償貸与しており、段階確認や立会の遠隔臨場に活用しております。

お客様事例:萩原建設工業様

北海道・帯広市に本社を置く萩原建設工業のGリポート活用現場を建設ITワールド様に取材いただきました。

お客様事例を見る

デモ機貸出サービス(無料)のお申し込み

Gリポートのデモ機貸出サービス(無料)を行っております。
Gリポートのデモをご希望のお客様は、以下の専用フォームよりお申し込みください。

デモ機申し込み(無料)

特徴

接続が簡単

Gリポートの使い方は非常に簡単です。
電源ボタンを押すと専用アプリケーションが立ち上がり「カメラ起動」を1タップするだけでPC側と接続されます。
撮影者は設定作業が不要で、取り扱い方法を覚える必要もなく、製品が届いたその瞬間から使うことができますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。

カメラの切り替えで表情を見ながらの対話が可能

Gリポートはインカメラとアウトカメラを自由に切り替えることができます。
検査対象物の撮影に使用する「アウトカメラ」から「インカメラ」への切替えはワンタッチで行えるため、接続開始時・検査終了時などには、撮影者自身の表情が見えることで、スムーズで安心感のある対話を実現します。

また、監督者側PCのカメラを利用した場合は、PC画面およびGリポートの画面に監督者の表情をピクチャインピクチャで表示することも可能となり、互いの表情を見ながら自然なコミュニケーションを行うことができます。

すぐに現場で使用が可能

Gリポートはお手元に到着後すぐにご使用できます。
コンパクトに梱包されておりますので、現場への持ち運びもスムーズに行えます。

検査側はソフトのインストールが不要

検査側(PC側)の映像閲覧にソフトウェアのインストールは不要です。
WEBブラウザで管理サイトへアクセスし、専用のID・パスワードを入力して利用します。

優れた映像と操作性

高精細な映像と途切れにくい通信

画質はQVGA(320×240)、VGA(640×480)、HD(1280×720)、Full HD(1920×1080)から選択することができます。HD以上の画質ではメジャーの目盛をミリ単位まで視認可能です。
鮮明な画質により、離れた場所同士でも現場臨場と遜色のないコミュニケーションを実現します。

近接での検査に最適(ハンディタイプ)

遠隔臨場においては、メジャーの目盛りを確認する際などに㎜単位の識別が必要になることから、随時被写体に接近するなどして撮影する必要があります。
Gリポートは電子制御の3軸ジンバルを採用することで、こうしたシーンで手振れを最小限に抑えながら自由度の高い画角調整や被写体への高い追従性を実現しています。

縦画面にも対応(ハンディタイプ)

移動時に両手を空ける必要がある、検査場所が極端に狭いなど、ジンバルを携行しにくい場合やスマートフォン単体で利用されるシーンを考慮し、縦向き画面に対応しています。

手に持ちやすくなることで常に自然な態勢で検査業務を行うことができます。

作業者目線で臨場感のある撮影が可能(ウェアラブルタイプ)

ウェアラブルタイプはヘルメットにカメラを装着するためハンズフリーとなり、作業の邪魔になることはなく撮影中も両手を使いながら遠隔臨場が行うことができます。
手元作業を必要とする作業者への指示・指導・支援や、不慣れな作業者の見守り・行動監視といった場面に有効です。

強力なブレ補正機能「エクスタビライザ」搭載(ウェアラブルタイプ)

ヘルメット装着型のウェアラブルカメラの課題であった映像のブレを抑え、安定した高画質映像の配信を可能とします。

あらゆる体勢でも水平をカバーする「水平維持機能」(ウェアラブルタイプ)

現場作業者の体勢に影響されません。保線・管路・凾渠など、ざまざまな現場で利用できます。

機能・操作説明

スナップショット撮影

撮影画像は、撮影時刻の記録と検査側のカメラ画像が一緒に映るため検査記録として活用することができます。
撮影データは上記情報が一緒に映りこんだ画像で保存されます。データはお使いのPCのローカルストレージに保存されます。
クラウド録画中に撮影を行った場合は、PCのローカルストレージへの画像の保存と同時に、撮影時刻がクラウド上に記録され、撮影後の管理に役立ちます。

クラウド・ローカルストレージへの録画データ保存

任意のタイミングで録画が可能。データはクラウドに保存され、機器を問わず録画操作が可能です。
録画中は時間経過がわかるよう開始直後からタイマー表示・カウントが始まり、Gリポート側にも同期表示されるため録画中であることをお互いが認識できます。
■自動録画機能
録画は任意操作のほか、録画忘れを防ぐために接続が開始されると同時に録画を始める設定が可能。
■マーキング機能
録画中に気になる瞬間には、そこに印をつけられるようマーキング機能があります。録画データには印を付けた時刻も記録されるため、確認時に印をクリックすることでその瞬間の映像まで簡単にジャンプすることができます。

オンライン編集

ファイル名の変更やトリミングも可能です。ダウンロード前にはWEB上で動画ファイルの内容を確認し、ファイル名の変更や動画ファイルのトリミング(切り出し)を行うことができます。
検査内容や動画ファイルの録画時間・録画容量を確認できるため、必要な部分のみを保存する・ダウンロードするといった使い方が可能です。
国土交通省による指針に沿ったデータ保存仕様とするため、動画ファイルが500MBを超えていた場合に、クラウド上でファイルを500MB以内に分割保存することが可能です。

遠隔アップデートで常に最新の機能を提供

Gリポートは現場でお使いいただく皆様の声を反映しながら、遠隔臨場における体験がより良いものとなるよう、常に機能がアップデートされています。
アップデートはスマートフォンの通信回線を使って遠隔で行われるため、常に最新の機能が提供されます。

ソフトウェアアップデート情報をみる

関連ブログ記事

Starlinkを使って不感地帯でもIoTを可能に

StarlinkはアメリカのスペースX社が提供している衛星通信システムです。
一般的なインターネット接続は、有線または地上に設置された基地局との通信を経由して行われるのに対し、Starlinkは衛星と通信を行いインターネットに接続します。
エコモットではこのStarlinkをビジネス向けに提供しているKDDI社の「STARLINK BUSINESS」と現場臨場検査システム「Gリポート」を組み合わせたサービスを2023年3月より提供しています。

この記事を読む

Gリポートがアップデートでさらに進化。現場の声にお応えしハンズフリー臨場が可能に!

今回は1月20日の大型アップデートにて、Gリポートに追加された待望の新機能についてご紹介させていただきます。
その機能とはこちらです!

『USB外付けカメラへの対応により、ウェアラブルスタイルの利用が可能になりました。』

ウェアラブルという名前が示すとおり、外付けでカメラを装着してGリポートを使用することが可能です!

続きを読む

Gリポートにお客様ネットワークの疎通確認機能が実装されました!

本日は先日Gリポートに実装された、重要なアップデートについてお知らせしたいと思います。
その重要なアップデートとは、ネットワークの疎通確認機能(接続テスト)です。


この記事を読む

遠隔臨場の新試行要領(案)の要求仕様についての考察【令和3年度版】

令和3年3月に施行された「令和3年度 遠隔臨場の試行要領(案)」はもうご覧になりましたでしょうか?
令和2年度に比べて、その仕様は緩和されているように見受けられますが、具体的に比較してみましょう。


この記事を読む

Gリポートで現場映像の多人数視聴に挑戦【非公式チャレンジ】

今回は最近現場で顕著に導入が進んでいる遠隔臨場ついて、ちょっとした問題とその(非公式な)解決手段にチャレンジしてみました!


続きを読む

移動時間を価値に変える!現場検査特化型 遠隔臨場システム「Gリポート」

さて、今年に入ってから、i-Constructionの取り組みにおいて、「現場検査のリモート化」が目立った課題に上がったのは皆さんご存知のとおり。

3月には国土交通省からこんな試行要領も公表されました。


この記事を読む

遠隔臨場およびBIM/CIMに対応!Gリポートと 「CIMPHONY Plus」の共同販売を開始しました

国土交通省が推進するBIM/CIMの適用拡大に対し、当社と福井コンピュータ株式会社は、両社の強みを活かしたシナジーを図る製品の共同販売を開始いたします。


この記事を読む

仕様

スマートフォン仕様

スマートフォンOS Android 11以上
解像度 QVGA・VGA・HD・Full HDから選択可能
フレームレート 15〜30fps
※ご利用の環境により数値は変動します。
通信プラン 25GB/月台
耐環境性 防水ケース付属
※機種によって異なります。

3軸ジンバル本体仕様

サイズ 展開時:276×119.6×103.6(mm)
折りたたんだ状態:163×99.5×46.5(mm)
重量 ジンバル:390g
磁気スマートフォンクランプ:32.6g
動作環境温度 0~40℃
駆動時間 静止状態:12時間
動作時 :6時間 ※当社試験(1回/10分の頻度でレバー操作)

ヘッドセット仕様(オプション)

機能 ノイズ低減機能
搭載マイク
充電時間 約3時間
動作時間 約7時間
通信規格 Bluetooth5.0
重量 約10.1g

カメラ部仕様(オプション)※手振れ補正付き

メーカー (株)ザクティ
型式 CX-WE100
外部電圧 DC5V±5%(USB TYPE-Aより給電)
消費電力 最大2.5W
解像度 FullHD(1920×1080)、HD(1280×720)、VGA(640×480) 
※30fps、10fps、5fpsに対応
画角 水平:90°/垂直:58°(VGA時は垂直73°)
動作環境温度 -5℃~40℃(結露なきこと)
映像/音声出力方式 UVC1.1(バルク転送)/ UAC1.0(アイソクロナス転送)
寸法 W37×D92×H69(mm)
重量 約140g (ケーブル込み)
防水等級 IP65(USBプラグは除く)

※ ヘッドセットの機種は予告なく変更することがあります。
※ ヘッドセットは販売のみの取り扱いとなります。
※ CIMPHOMY Plusと連動する場合は、ご連絡くださいませ。
※ 一月当りの通信上限額は25GBです。
※ 本システムは予告なく仕様変更することがございます。
※ 本システムはdocomoのエリア内でご利用できます。
※ 破損等が確認された際は、実費でのご負担となります。
※ クラウド録画のデータはレンタル終了日から30日間まで閲覧・編集が可能です。

よくある質問と回答

  • 遠隔臨場システム「Gリポート」のご質問は、Gリポート専用Q&Aページをご参照ください。

     
    「Gリポート」Q&Aをみる

  • Gリポートのデモ機を試用することはできますか

    はい。デモ機貸出サービスを行っております。Gリポートのデモをご希望のお客様は、以下の専用フォームよりお申込みください。

    デモ機申し込み(無料)

遠隔臨場システム「Gリポート®」に関するお問い合わせ

見積もりを無料作成 資料請求

お電話でのお問い合わせはこちら

0120-985-368 0120-985-368

[受付時間] 平日9:00〜18:00