鉄筋の重ね継手や定着の長さ計測への対応により、活用の幅を拡大
iPad Proで撮影した画像から鉄筋径や配筋間隔の自動計測を行う配筋検査ARシステムBAIASにおいて、2点間計測機能を新たに追加しましたのでお知らせいたします。
■開発経緯
鉄筋コンクリート構造物の施工において実施される配筋検査では、鉄筋間隔・本数とともに「重ね継手」や「定着」の長さが設計図書に規定される値を満足しているか確認しなければなりません。この重ね継手・定着の検測にはスタッフやリボンテープなどが用いられ、事前準備・撮影や帳票作成に手間を要していました。
今回のバージョンアップでは空間に仮想の平面を設定し、平面上の2点間距離を計測することで、重ね継手や定着の長さを計測する機能を追加しました。本機能の追加により活用の幅が拡大することで、検査プロセスにおける一層の省力化が期待されます。
■2点間計測機能の特徴 -専用機材は不要、iPad Proアプリで鉄筋を撮影するだけ-
2点間の計測はBAIASのiPad Proアプリを起動して、LiDARスキャナ機能で計測する鉄筋を確認後、計測したい2点をiPad Proの画面上で指定して計測ボタンをタップするだけで、簡単に2点間の計測結果を画面上にAR表示します。
■配筋検査ARシステムBAIAS概要
「BAIAS」はiPad Pro の LiDAR スキャナ機能により取得した鉄筋の点群データから配筋されている鉄筋情報を検知して、配筋間隔の計測を行い、撮影画像に配筋ラインおよび配筋間隔の数値をオーバーレイ表示するとともに、独自の画像解析処理により、12種類(D10~D51)の鉄筋径計測を行うことが可能です。加えて、保存された計測値・画像データをクラウドと同期することで、設計図と実際の配筋状況を比較可能な帳票を出力することが可能です。
■配筋検査ARシステムBAIAS製品ページ
https://www.gembaroid.jp/product/baias.html